このたびは、多くのご応募ありがとうございました。
残念ながら、今回は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、中止させていただきます。
改めて、熊本市での開催を企画いたしますので、その際は、ご応募いただきますよう、よろしくお願いいたします。

プログラム

  • 開催日: 2020年3月14日土曜日
  • 時間: 10:00〜17:00
  • 場所: くまもと森都心プラザホール
    (熊本市西区春日1-14-1) アクセス
  • 対象: どなたでもご参加いただけます。※入場無料
  • 募集定員: 500名(応募申込みは先着順)
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10:00 - 10:10

開会挨拶
   山極 壽一 (京都大学 総長)

10:10 - 10:40 ミクロの不思議と量子の情報科学
   中田 芳史 (未来創成学国際研究ユニット/基礎物理学研究所 特定助教)
10:40 - 11:10 熱帯林の伐採跡地を回復させてバイオマスを生産する
   梅澤 俊明 (グローバル生存基盤展開ユニット/生存圏研究所 教授)
11:10 - 11:40 共生社会で生きる:日本とフィリピンの間で
   Lopez, Mario Ivan (学知創生ユニット/東南アジア地域研究研究所 准教授)
11:40 - 12:10 チンパンジーを知ることはヒトを知ること
   平田  聡(ヒトと自然の連鎖生命科学研究ユニット/野生動物研究センター 教授)
12:10 - 13:30   休憩
13:30 - 14:00 ウイルスはなぜ消滅しない
   小柳 義夫 (ウイルス・再生医科学研究所 教授)
14:00 - 14:30 未知なる川の謎を追って
   宇野 裕美 (生態学研究センター 特定准教授)
14:30 - 15:00 チームワークの経済学:助け合いの手引き
   関口  格 (経済研究所 教授)
15:00 - 15:20   休憩
15:20 - 16:55 質問回答とパネルディスカッション

 「未知の原野を行く学問とは」

  • 山極 壽一(京都大学総長)
  • 湊  長博 (京都大学理事)
  • 講演者7名
  • 司会:時任 宣博 (京都大学研究連携基盤長)
16:55-17:00 総括・挨拶

※ やむを得ない事情によりプログラムが変更になる場合があります。 

講演者紹介

ミクロの不思議と量子の情報科学

 中田 芳史 未来創成学国際研究ユニット/基礎物理学研究所 特定助教

  

身の回りの物質をどんどん小さくしていくと、どこまで小さくなるでしょうか?答えは「原子」です。では、原子がどんな法則にしたがって動いているか、知っていますか? たとえば、壁に当たったボールは必ず跳ね返るけれど、同じように原子も壁に当たると跳ね返ってくるの?その答えは…。原子の世界は、不思議の宝庫です。近年、“量子”と呼ばれる「ミクロの不思議」を活用した究極の情報技術が注目を浴びています。常識を覆す“量子”情報科学の世界へご案内します。


熱帯林の伐採跡地を回復させてバイオマスを生産する

 梅澤 俊明 グローバル生存基盤展開ユニット/生存圏研究所 教授

熱帯天然林を伐採した跡には広大な荒廃草原が生まれ、農地や林地への転換が困難な状態が続いてきました。わたしたちは様々な分野の専門家の協力によって、この荒廃草原において植物バイオマスを持続的に生産し、得られたバイオマスを利用するシステムの構築を進めています。この取組みはインドネシアとの国際共同研究で、資源の産出国と輸入国の双方にとって利益となる道を目指しています。


共生社会で生きる:日本とフィリピンの間で

 Lopez, Mario Ivan 学知創生ユニット/東南アジア地域研究研究所 准教授

1980年代半ば以降、日本に定住する外国人が増えています。雇用機会を求めて彼らの多くがアジアや南米から来日し、次第に日本社会に根を下ろしていきました。日本で4番目に大きい外国人コミュニティはフィリピン人の女性たちです。なぜ主に女性で構成される大きなコミュニティが形成されたのでしょうか?日本社会のあり方について問いかけながらも、日本に根を下ろしたフィリピン人コミュニティの形成過程やその社会貢献を紹介し、「共生社会」の可能性を探ります。

チンパンジーを知ることはヒトを知ること

 平田  聡 ヒトと自然の連鎖生命科学研究ユニット/野生動物研究センター 教授

チンパンジーは、いま地球上に生きている生き物の中で、ヒトに一番近い動物です。長い生命の歴史から見たら、つい最近までヒトとチンパンジーは同じ生き物でした。そうしたチンパンジーのことを知ることは、わたしたちヒトのことを知ることにつながります。ヒトのヒトらしさとは何でしょうか?チンパンジーとヒトを比べて、似ているところと違うところを探していけば、答えの手がかりが見えてきます。チンパンジーの行動・生態・心など、最新の研究成果を紹介します。


ウイルスはなぜ消滅しない

 小柳 義夫 ウイルス・再生医科学研究所 教授

ウイルスが病気を起こすことはご存知ですよね。それゆえに人類はワクチンや特効薬の開発をおこない、いくつかのウイルスを克服してきました。わたしはヒトの白血病ウイルスやエイズウイルスの発見当初に関わってきたことから、ウイルスがヒト社会にどのように侵入し、そして定着してきたかを知る機会を得ました。この経験を中心に、ヒトとウイルスの歴史についておはなししたいと思います。


未知なる川の謎を追って

 宇野 裕美 生態学研究センター 特定准教授

いつも何気なく見ている川。実は、その中にはたくさんの生き物がうごめいています。どうして一方向に流れ続ける川の中にいるのに、生き物たちは流されてしまわないの?どうしてそんなにたくさんの生き物が一緒にいられるの?当たり前だと思っていることの中にも不思議はいっぱいです。そしてその謎をつき詰めて考えていくと、自然の川の絶妙なバランスとその危うさに気づかされるのです。


チームワークの経済学:助け合いの手引き

 関口  格 経済研究所 教授

チームワークや助け合いの場面は日常生活のあちこちにあり、損得勘定に基づく人間行動を分析する経済学とは関係ない問題に思えるかもしれません。しかし世の中には、チーム全体で見れば助け合うのが望ましいのですが、当事者としては面倒でやりたくないケースもあり、経済学者はそんな場面に興味があります。チームと個人の損得勘定がずれる状況でも協調を達成する理屈と、理屈をもとに実践する方法を解説します。


パネルディスカッション


「未知の原野を行く学問とは」

         パネリスト:山極 壽一 総長、湊 長博 理事、他講演者7名
         司会:時任 宣博 研究連携基盤長



山極 壽一
京都大学総長

湊  長博
京都大学理事

時任 宣博
研究連携基盤長

 

 

 

  

 

 

 

アクセス


交通:JR熊本駅から徒歩3分


 

 

 

お問い合わせ先

  • 京都大学霊長類研究所総務掛
  • 〒484-8506 愛知県犬山市官林41-2
  • Tel: 0568-63-0512  Fax: 0568-63-0085
  • E-mail:sympo2020*kurca.kyoto-u.ac.jp
    (*を@に変えてください)