\お申し込みは2026年1月初旬に開始の予定です/


プログラム

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10:00 - 10:10 開会挨拶
 湊 長博(京都大学総長)
10:10 - 10:40 酵素を活用した木質バイオマスの有用物質化
 近藤 敬子(エネルギー理工学研究所 准教授)
10:40 - 11:10 海洋の生命を支える微量金属:最先端分析化学が解き明かすその動態
 高野 祥太朗(化学研究所 准教授)
11:10 - 11:40 次世代の放射線治療BNCTにより難治性がんを治したい
 渡邉 翼(複合原子力科学研究所(粒子線腫瘍学研究センター) 准教授)
11:40 - 13:00   休憩
13:00 - 13:20 質問回答(前半)
13:20 - 13:50 優雅な恋の国、フランス?―近世フランスの男と女
 菅原 百合絵(人文科学研究所 准教授)
13:50 - 14:20 ビリヤードと幾何学
 入江 慶(数理解析研究所 准教授)
14:20 - 14:50 君たちはどう経済を見るか
 原 千秋(経済研究所 教授)
14:50 - 15:30   休憩
15:30 - 15:50 質問回答(後半)
15:50 - 16:50 パネルディスカッション

「多彩な知で世界と未来をナビゲート」

パネリスト

  • 時任 宣博(京都大学副学長)
  • 片平 正人(京都大学副理事・エネルギー理工学研究所長)
  • 講演者6名

司会

  • 中野 伸一 (京都大学研究連携基盤長)
16:50 - 17:00 総括・挨拶
時任 宣博(京都大学副学長)

※ やむを得ない事情によりプログラムが変更になる場合があります。

講演者紹介

酵素を活用した木質バイオマスの有用物質化

 近藤 敬子 エネルギー理工学研究所 准教授

木は二酸化炭素を取り込み、光合成を行うことで自身のからだを作ります。この過程で木に蓄積される有機物(セルロース・ヘミセルロース・リグニンなど)は石油に代わる資源として有用です。自然界では木は微生物が作る酵素の働きで分解されます。私たちは木に含まれる成分や、木を分解する酵素の分子構造を調べることで、酵素が木を分解する仕組みを知り、その仕組みを応用して木からバイオプラスチック等の有用な物質を作ることを目指しています。

講演者からのメッセージ


海洋の生命を支える微量金属:最先端分析化学が解き明かすその動態

 高野 祥太朗 化学研究所 准教授

海の植物プランクトンは光合成を通じて、大気中の二酸化炭素から有機物を生産するため、海洋生態系と炭素の循環にとって重要な役割を果たしています。この植物プランクトンの活動には、海水中にごく微量しか存在しない鉄などの微量金属が欠かせません。 これまで、その複雑さから解明が困難であった微量金属の循環でしたが、近年の分析技術の進化により、その全貌が次第に明らかになってきました。本講演では、微量金属を分析する最新の方法と、それによって解明された海洋での微量金属の循環についてお話します。

講演者からのメッセージ


次世代の放射線治療BNCTにより難治性がんを治したい

 渡邉 翼 複合原子力科学研究所(粒子線腫瘍学研究センター) 准教授

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は、がん細胞に集まりやすいホウ素を含んだ薬を体に入れ、中性子を照射することで、ホウ素が核反応を起こし、強力な粒子を出してがん細胞だけを壊す先進的な放射線治療です。この方法なら周りの健康な細胞へのダメージが少なく体にやさしい治療です。私は現在、これまで主に頭頚部がんにしか使われていないBNCTを、他の様々ながんにも使えるように課題解決の研究に取り組んでいます。

講演者からのメッセージ


優雅な恋の国、フランス?―近世フランスの男と女

 菅原 百合絵 人文科学研究所 准教授

フランスと聞くと、おしゃれで華やか、「花の都パリ」や「恋の国フランス」といったロマンティックなイメージを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。こうした印象の背後には、実は絶対王政期に政治的な戦略によって形成された「フランスらしさ」の名残が色濃く影を落としています。そして宮廷社会においては、男女の優雅な恋の駆け引きの背後にも複雑な力関係が隠れていました。この講演では、「ギャラントリ(優雅さ/粋)」という言葉をキーワードに、現代にも通じる恋愛と権力の結びつきについて考えてみたいと思います。

講演者からのメッセージ


ビリヤードと幾何学

 入江 慶 数理解析研究所 准教授

ビリヤード台の上を小さな球が運動する様子を考えてみましょう。理想化された状況では、球の運動は簡単な規則で記述でき、ある時刻での球の位置と速度が分かれば、その後の運動は完全に決まります。
一方で、長期間にわたる球の運動の様子を理解するのは数学的な難問です。例えば、ある時刻から一定時間の経過後に始めと(ほぼ)同じ位置と速度に戻るような軌道はどのくらいあるでしょうか?講演では、この問題を幾何学的な視点から考えます。時間が許せば、シンプレクティック幾何学という分野とのつながりにも触れる予定です。

講演者からのメッセージ


君たちはどう経済を見るか

 原 千秋 経済研究所 教授

「経済を知る」とはどういうことでしょうか?株価や金利の変動をフォローすることや関税政策の影響を把握することなどを思いつくでしょうが、これらは経済活動の原理原則ではなく、個々の事象や事例です。
経済学で一番よく知られている命題は「需要と供給が一致するところで価格と生産量・消費量が決まる」ですが、生産量と消費量が一致するという等式だけでなく、需要と供給が生産者や消費者の最適化行動の帰結であるという側面もとても大事です。この講演では消費者の最適化行動に焦点を当てて、経済学の面白さを紹介します。

講演者からのメッセージ


パネルディスカッション


「多彩な知で世界と未来をナビゲート」

パネリスト:時任 宣博(京都大学副学長)、片平 正人(京都大学副理事・エネルギー理工学研究所長)、講演者6名
司会:中野 伸一(京都大学研究連携基盤長)



時任 宣博
京都大学副学長

片平 正人
京都大学副理事・
エネルギー理工学研究所長

中野 伸一
京都大学研究連携基盤長

アクセス


京都大学百周年時計台記念館 百周年記念ホール
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
TEL 075-753-2285 FAX 075-753-2107

 

 

 

お問い合わせ先

  • 京都大学研究連携基盤 基盤企画室
  • Tel: 075-366-7113
  • E-mail:sympo2026*kurca.kyoto-u.ac.jp
    (*を@に変えてください)