第118回 京都大学丸の内セミナー




※ コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、中止します。

わたしたちはどのように嘘をつくのか:不正行為を生み出す脳とこころ

令和2年5月15日(金)18:00 から

 阿部修士(こころの未来研究センター 准教授)



 わたしたちは社会生活を営む中で、思わず嘘をついてしまうことがあります。もう何年も全く嘘をついてない、という人はほとんどいないでしょう。何らかの利益を得るため、あるいは相手を傷つけないため、といったように、わたしたちは様々な理由で嘘をついたり、不正な行為に手を染めてしまうことがあります。 これまでの心理学の研究から、どういう場合に、そしてどういう特性の個人が嘘をつくのか、そのメカニズムが明らかになりつつあります。また、神経科学の研究からは、嘘や不正行為を生み出す脳のメカニズムについても、徐々に知見が蓄積されています。 本講演では、嘘と不正行為に関するこれまでの研究について、演者自身の研究成果も交えて紹介します。また「性善説」や「性悪説」といった、人間の本性に関する議論について、自然科学の視点を取り入れた考察を進めてみたいと思います。





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