第40回品川セミナー ジュゴン、ウミガメ、オオナマズを追いかける〜希少水圏生物の保護と共存 私たちの研究室では、東南アジアをフィールドに絶滅のおそれがある希少な水圏生物を追いかけて来ました。水圏生物の行動は肉眼で観察することは大変むつかしいことです。しかし、近年、電子情報通信技術の発展にともなって、超小型の発信機は記録計を生物に装着することで、こうした水圏に住んでいる生き物の行動を明らかにすることが可能となってきました。こうした研究手法をバイオテレメトリー(生物遠隔測定)と読んでいますが、最近では新しい学術用語としてバイオロギング(バイオ(生物) + ロギング(記録))が定着しています。 本セミナーでは、ジュゴン、ウミガメ、メコンオオナマズの生態を解明するために、私たちがタイのフィールドで取り組んできた研究の紹介とバイオロギングの可能性を語ります。 <講演者略歴> 昭和55年 京都大学農学部水産学科卒業 昭和55年 農林水産省入省(統計情報部、水産庁など歴任) 昭和63年 科学技術庁研究開発局出向 平成2年 農林水産省出向 平成5年 京都大学出向(農学部) 平成9年 第39次南極地域観測隊夏隊 平成10年 京都大学大学院情報学研究科 平成25年 京都大学フィールド科学教育研究センター © Kyoto University Research Coordination Alliance |
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