第43回品川セミナー 話がわかるコンピュータ ―音声認識と対話システムの最前線― 人間の話す言葉を理解するコンピュータやロボットの実現は長らくSFの範疇でしたが、21世紀に入り急速に進歩と実用化が進んでいます。特にこの数年で、スマートフォンで音声入力によって情報検索や翻訳を行ったり、軽妙な会話を行うアプリが出現するなど、身近なものになっています。また、国会(衆議院)の会議録作成に供するような高度なものも実現されています。 この背景には、計算機性能の飛躍的な向上とともに、超大規模なデータ(ビッグデータ)を活用して統計モデルを学習する理論が基礎になっています。しかしながら、言葉を理解するというのは人間の本質的な能力であり、我々自身が外国語の修得に苦労することからもわかりますように、人間(母国語話者)並みの会話能力を実現するには、まだまだ多くの課題があります。 本セミナーでは、音声認識と対話システムがどこまで実現されているのか、どのようにして実現されているのか、今後どのように展開していくのか、について紹介します。 © Kyoto University Research Coordination Alliance |
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