第49回品川セミナー 戦略的成長は可能か アベノミクスの第3の矢である「成長戦略」が日本経済再生の鍵になると言われています。しかし昨年6月に政府が公表した「日本再興戦略ーJapanis Back」は総花的で的が絞られていないように見えます。日本経済をバブル崩壊以前の成長軌道に戻すことは可能でしょうか。また可能性ならば、本当に有効な戦略は何でしょうか。本講演では、経済成長に関する経済学の最新の知見を背景に、日本経済再生の道を探ります。 日本経済の成長戦略について論じるためには、まず「失われた20年」と言われるバブル崩壊以降の日本経済の低迷の原因を明らかにせねばなりません。しかし残念ながら、この点について、経済学者やエコノミストの意見は一致していません。本講演の前半では、失われた20年の犯人捜しの問題を考え、有力と思われる容疑者を明らかにします。そのうえで、安倍内閣の成長戦略の具体的な内容を検討し、「失われた30年」をとりあえず避ける方策が何であるかを考えます。 © Kyoto University Research Coordination Alliance |
京都大学丸の内セミナー > 平成26年度 品川セミナー開催記録(第47回~第58回) >