第19回京都大学附置研究所・センターシンポジウムは終了いたしました。
たくさんのご参加ありがとうございました。


プログラム

  • 開催日: 2024年3月2日土曜日
  • 時間: 10:00〜17:00
  • 場所: まつもと市民芸術館 主ホール
    (〒390-0815 長野県松本市深志3-10-1) アクセス
  • 対象: どなたでもご参加いただけます。高校生の参加歓迎!※入場無料
  • 募集定員: 現地参加 500名、オンライン参加 1,000名(応募申込みは先着順)
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10:00 - 10:10 開会挨拶
   時任 宣博 (京都大学理事・副学長)
10:10 - 10:40 森の空気を吸って育ったスーパーカー
   矢野 浩之 (生存圏研究所 教授)
10:40 - 11:10 サルのふり見て我がふり省みる
   今井 啓雄 (ヒト行動進化研究センター 教授[副センター長])
11:10 - 11:40 季節をはかる分子メカニズム
― 植物が季節を感知するしくみ ―

   工藤 洋 (生態学研究センター 教授)
11:40 - 13:00   休憩
13:00 - 13:20 質問回答(前半)
13:20 - 13:50 量子コンピュータと素粒子の世界
   伊藤 悦子 (基礎物理学研究所 准教授)
13:50 - 14:20 経済学研究における京大式フィールドワーク
   翟 亜蕾(テキ アライ) (東南アジア地域研究研究所 准教授)
14:20 - 14:50 生きる力
― 染色体研究から教わったこと ―

   松本 智裕 (生命科学研究科附属放射線生物研究センター 教授)
14:50 - 15:30   休憩
15:30 - 15:50 質問回答(後半)
15:50 - 16:50 パネルディスカッション

「研究の未来、京大の未来」

  • 湊  長博(京都大学総長)
  • 時任 宣博(京都大学理事・副学長)
  • 講演者6名
  • 司会:辻井 敬亘 (京都大学研究連携基盤長)
16:50 - 17:00 総括・挨拶
   湊  長博 (京都大学総長)

※ やむを得ない事情によりプログラムが変更になる場合があります。 

講演者紹介

森の空気を吸って育ったスーパーカー

 矢野 浩之 生存圏研究所 教授

  

信州には豊かな森があり、大気中の二酸化炭素を吸収して木材が生産されています。木材の半分はセルロースナノファイバー(CNF)という鋼鉄の1/5の軽さで7-8倍もの強度があるナノ繊維です。太さは髪の毛の1万分の1。私たちは、CNFを使い自動車を作り、普通の自動車と比べ16%軽量化でき、CO₂の排出が8%減ることを実証しました。本講演では、どのように木材からCNFを取り出し、加工し、自動車に作り上げたのか、動画を紹介しながらお話しします。

講演者からのメッセージ


サルのふり見て我がふり省みる

 今井 啓雄 ヒト行動進化研究センター 教授[副センター長]

ヒトとサルは数千万年前に共通の祖先から分岐した親類です。遺伝子レベルでは、95%以上の配列が似ています。そのため、ヒトを理解する上でサルの行動や脳機能、身体のつくりなどが参考になります。私たちは、サルの行動に対する細胞や遺伝子などの影響を主に研究しています。特に、ヒトとは違って変な物を食べるサル類について、味覚の遺伝子を調べる研究をしています。ヒトの祖先は数万年前にアフリカから世界各地に飛び出しましたが、それに伴う遺伝子の変化と食の関係なども紹介できればと考えています。

講演者からのメッセージ


季節をはかる分子メカニズム ― 植物が季節を感知するしくみ ―

 工藤 洋 生態学研究センター 教授

春にサクラの花が一斉に満開となるように、植物はその種類によって毎年決まった時期に花を咲かせます。虫が花粉を運んでくれる時期にそろって花を咲かせること、それは、植物にとってとても重要です。花粉のやり取りがうまくいくことによって、次世代を担う種子がつくられるからです。それでは、植物は、いったいどのようにして、刻々と変化する気温をもとに長期的な季節変化を読み取るのでしょうか? 遺伝子の働きを調べることで、その疑問に迫ります。

講演者からのメッセージ


量子コンピュータと素粒子の世界

 伊藤 悦子 基礎物理学研究所 准教授

私たちの人体も含め、日常生活で目にする全ての物質は、徐々に分割していくと最終的にはわずかな3つの基本的な粒子(素粒子)で構成されています。これら目に見えない微小な素粒子たちの世界の法則を明らかにするために、最近登場した量子コンピュータの活用が期待されています。この講演では、そんな素粒子の世界の性質や今後の量子コンピュータによって初めて明らかになりそうな物理学の世界についてお話しいたします。

講演者からのメッセージ


経済学研究における京大式フィールドワーク

 翟 亜蕾(テキ アライ) 東南アジア地域研究研究所 准教授

経済学の実証研究の第一歩は、データを集めることです。京大式フィールドワークを通じて、一般的な統計に表れないデータを収集しています。それらのデータに基づいて、人々の行動のインセンティブを解明しています。具体的に例えば、ミャンマーの未婚女性出稼ぎ労働者を対象とする論文では、同じ年齢と職業であっても、貧しい家庭出身の女性ほど送金していません。その理由は、結婚相手を探すための「婚活」へ投資しているからです。その結果、出稼ぎの便益は貧困家庭に届かず、その貧困削減効果が限られていると言わざるを得ません。

講演者からのメッセージ


生きる力 ― 染色体研究から教わったこと ―

 松本 智裕 生命科学研究科附属放射線生物研究センター 教授

生命の設計図とも言える遺伝子を担う染色体は、子孫に正確に継承される必要があります。そのために不可欠なパーツであるセントロメアは、それぞれの染色体に一箇所しか存在しません。本講演の前半では、セントロメアを各染色体に一箇所に限定する意義と仕組みを解説します。面白いことに、生物の発生・分化の局面の一部では、セントロメアの機能を意図的に失うプロセス(セントロメア崩壊)が知られています。後半では、セントロメア崩壊の意義について考え、最後に「生きる力」の大切さを伝えたいと思います。

講演者からのメッセージ


パネルディスカッション


「研究の未来、京大の未来」

         パネリスト:湊 長博 総長、時任 宣博 理事・副学長、講演者6名
         司会:辻井 敬亘 研究連携基盤長



湊  長博
京都大学総長

時任 宣博
京都大学理事・副学長

辻井 敬亘
研究連携基盤長

 

 

 

  

 

 

 

アクセス


まつもと市民芸術館
〒390-0815 長野県松本市深志3-10-1
TEL 0263-33-3800 FAX 0263-33-3830

JR中央線・篠ノ井線 松本駅より徒歩10分


まつもと市民芸術館外観

国宝 松本城

 

 

 

お問い合わせ先

  • 京都大学研究連携基盤 基盤企画室
  • Tel: 075-366-7113
  • E-mail:sympo2024*kurca.kyoto-u.ac.jp
    (*を@に変えてください)