山田 大志
やまだ たいし
防災研究所火山防災研究センター 助教
Q1. どのような学生生活を送られていましたか
高校時代は部活動(ラグビー)に熱中し続けた日々を送っていました。「答えのない問題にどう挑むか」という現在の研究活動の根源にも通ずるという意味で、教室の中では得ることができない価値があったと思います。
Q2. ご自身の研究の面白さを一言でいうと!
対象である火山という存在が目の前にあり、その活動の背景の物理を理解するための手がかりが自然の中に点在している事だと思います。フィールドには挑む気持ちにさせてくれる何かが常にあるように感じます。
Q3. 講演でこれを伝えたい イチオシ
一人の人間が生きている間に見える火山の姿というのは、火山の活動のほんの一瞬の姿にすぎない(こともある)ということです。こうした自然とどう共存していくかは、研究者だけでなく地域に生きる全ての方々にとって問われ続ける問題だと思います。
Q4. 進路に迷う中学生・高校生の皆様へ
毎回のテストの出来の悪さにショックを受け続けていたのが当時の私です。今こうして火山の研究に携わる未来なんて全く予想していませんでした。悩みはあって当然ですが、覚悟を決めて飛び込んでみれば新たな何かが見えてくると思います。泣こかい、飛ぼかい、泣こよかひっ飛べ!
Q5. 先生と鹿児島県とのゆかりなどいろいろ(ご出身や旅行での思い出、好物・関心事など)
2019年から鹿児島県民で、毎日桜島フェリーで通勤しています。鹿児島弁はまだまだ勉強中。
図1:桜島1914年大正噴火の火口跡を調査中。
図2:噴石で破壊された諏訪之瀬島の観測点(奥は名誉教授の井口正人先生)。
図3:桜島で一番古いハルタ山観測室の地震計。今でも現役!