\お申し込みは2025年1月初旬に開始の予定です/

プログラム

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10:00 - 10:10 開会挨拶
  時任 宣博(京都大学副学長)
10:10 - 10:40 機械受容(メカノセンシング)が担う体の仕組み
― ⽪膚触覚、尿意、呼吸 ―

  野々村 恵子 (医生物学研究所 教授)
10:40 - 11:10 iPS細胞を用いた難病研究
  井上 治久 (iPS細胞研究所 教授)
11:10 - 11:40 森林生態系の物質循環と私たちの暮らし
  德地 直子 (フィールド科学教育研究センター 教授)
11:40 - 13:00   休憩
13:00 - 13:20 質問回答(前半)
13:20 - 13:50 火山に耳をすませば
― 自然の鼓動から災害まで ―

  山田 大志 (防災研究所火山防災研究センター 助教)
13:50 - 14:20 身近な経済学と統計モデリング:A/Bテスト
  陶 俊帆 (経済研究所 講師)
14:20 - 14:50 世界を読み解く大規模言語モデル
  亀甲 博貴 (学術情報メディアセンター 助教)
14:50 - 15:30   休憩
15:30 - 15:50 質問回答(後半)
15:50 - 16:50 パネルディスカッション

「研究の先にある未来生活」

  • 湊 長博(京都大学総長)
  • 時任 宣博(京都大学副学長)
  • 山中 伸弥(iPS細胞研究所名誉所長)
  • 講演者6名
  • 司会:辻井 敬亘 (京都大学研究連携基盤長)
16:50 - 17:00 総括・挨拶
  湊 長博(京都大学総長)

※ やむを得ない事情によりプログラムが変更になる場合があります。

講演者紹介

機械受容(メカノセンシング)が担う体の仕組み ― ⽪膚触覚、尿意、呼吸 ―

 野々村 恵子 医生物学研究所 教授

あなたの手がリンゴに触れたとき、あなたはリンゴの重さや表面がツルツルしていることがわかるでしょう。このような感覚は皮膚触覚として知られていますが、鍵となる機械受容体の実体は長らく不明でした。2010年に発見されたPIEZOタンパク質は細胞膜上で力に応じて変形し、その情報を細胞全体に伝えます。私たちはこのPEIZOタンパク質が皮膚触覚だけでなく、尿意や呼吸パターンの調節を含む体の様々な機能に寄与することを明らかにしてきました。本講演ではメカノセンシングの最新研究について、その破綻がどのような疾患に関わるのかを含めてお話しします。

講演者からのメッセージ


iPS細胞を用いた難病研究

 井上 治久 iPS細胞研究所 教授

iPS細胞は2006年に誕生し、これまで地球上・歴史上になかった新しい細胞です。このiPS細胞を難病の治療に利用しようと研究が進んできました。これまでなかったiPS細胞ですから、用いる方法は自由な発想で広げていくことができます。本講演では、iPS細胞がどのように誕生し、これまで、どのような方法で難病の治療に向けた研究に用いられているのか、お話させていただきます。

講演者からのメッセージ


森林生態系の物質循環と私たちの暮らし

 德地 直子 フィールド科学教育研究センター 教授

森林には多くの動植物や微生物がいて、相互に影響しあっています。私たち人間も、木材生産や治水をはじめとし、近年では二酸化炭素の固定を期待するなど、さまざまな形で森林に依存した暮らしをしています。ここでは、森林の利用(伐採)が周囲の環境にどのような影響を及ぼすかを紹介し、私たちの暮らしとの関わり、そしてこれからの森とのつき合い方について皆さんと考えたいと思います。

講演者からのメッセージ


火山に耳をすませば ― 自然の鼓動から災害まで ―

 山田 大志 防災研究所火山防災研究センター 助教

鹿児島県には桜島をはじめとする世界有数の活火山が数多く存在します。京都大学は1960年に桜島火山観測所を設立し、火山活動や噴火災害についての研究を行ってきました。特に、観測坑道(トンネル)での高精度な火山体の変形の計測によって、噴火に先行する地下のマグマの動きをよく捕捉できるようになりました。しかし、私達が現在目にしている火山活動は、この先の未来も同じように続くとは限りません。私の講演では、観測という取り組みを通して見えてくる火山の姿を紹介し、将来起こりうる噴火と災害について皆さんと考えたいと思います。

講演者からのメッセージ


身近な経済学と統計モデリング:A/Bテスト

 陶 俊帆 経済研究所 講師

A/B テストは、2つの選択肢を比べてどちらが良いかを調べる実験のことです。GoogleやAmazonなどのハイテク企業では、毎年数千ものA/Bテストを行い、製品改善を行っています。例えば、ソフトウェアの新バージョンを更新する際、異なるバージョンを用意し、ユーザーをランダムに分けてそれぞれのグループに見せ、その結果を比較します。その実験のアウトプットデータを収集し、統計的な手法を使ってどちらのバージョンが優れているかを判断します。この講演では、実際の例を使いながら、経済学・統計モデリングの視点からA/B テストについてお話しします。

講演者からのメッセージ


世界を読み解く大規模言語モデル

 亀甲 博貴 学術情報メディアセンター 助教

ChatGPTを筆頭に、大規模言語モデルと呼ばれるAIモデルとそれを活用したツールが大きな注目を集めています。これまでの機械翻訳などのAIモデルは対象とした課題を解くことに特化しているものが多いですが、大規模言語モデルは様々な課題を実用的なレベルで解くことができる汎用的なモデルです。大規模言語モデルが社会に与える影響は更に大きくなるだろうことが予想できます。そのような大規模言語モデルの進歩や応用例を紹介します。

講演者からのメッセージ


パネルディスカッション


「研究の先にある未来生活」

パネリスト:湊 長博 総長、時任 宣博 副学長、山中 伸弥 iPS細胞研究所名誉所長、講演者6名
司会:辻井 敬亘 研究連携基盤長



湊 長博
京都大学総長

時任 宣博
京都大学副学長

山中 伸弥
iPS細胞研究所名誉所長

辻井 敬亘
研究連携基盤長

アクセス


カクイックス交流センター(かごしま県民交流センター)
〒892-0816 鹿児島市山下町14-50
TEL 099-221-6600 FAX 099-221-6640

市電「水族館口電停」下車 徒歩4分
JR「鹿児島駅」下車 徒歩10分
バス「水族館口」下車 徒歩5分


カクイックス交流センター
(かごしま県民交流センター)外観

桜島
写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟

 

 

 

お問い合わせ先

  • 京都大学研究連携基盤 基盤企画室
  • Tel: 075-366-7113
  • E-mail:sympo2025*kurca.kyoto-u.ac.jp
    (*を@に変えてください)